【資格取得者数は?合格率は?】30代社会人がエネルギー管理士の人気度と取得難易度をまとめます!

どうも、ともです。

エネルギー管理士の資格を取得しようかと悩んでいる人の中には、

 
・エネルギー管理士の資格取得って難しいの?
・エネルギー管理士って役に立つ資格なの?

といったことが気になる方も多いのではないのでしょうか?
結論から先に述べると、

 
エネルギー管理士の資格は、取得難易度は高いですが、専門知識の証明になる資格です。また、エネルギーの有効利用に貢献する仕事に就くために役立ちます。

そこで今回は、エネルギー管理士の資格取得に悩んでいる人に向けて、

1.自己研鑽のために何か資格取得をしたいと思っている人
2.エネルギー管理士の人気度と取得難易度について知りたい人

といった観点で情報をまとめていきます。

エネルギー管理士とは

エネルギー管理士とは、エネルギー使用量が多い工場や会社において、エネルギー使用量の最適化や削減を行う能力があることを示す資格です。

詳細はこちらにまとめていますので、よろしければ参照ください。

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エネルギー管理士の人気度・資格取得難易度

以下の観点から、エネルギー管理士の人気度と資格取得難易度について考えていきます。

・受験者数の推移及び有資格者数
・試験の合格率
・有資格者が活躍できる事業所の数

さらに、資格取得難易度に大きくかかわる科目別合格制度についてもまとめます。

受験者数・合格者数・合格率について

受験者数、合格者数、合格率の推移に関して下記の表にまとめました。

(2023年の試験のデータを反映しました)

エネルギー管理士試験受験者数と合格者数の推移

エネルギー管理士の受験者数は、年度によっても違いますが、8,000人から10,000人程度です。

2023年度の試験では、申込者数が9,663人、受験者数が8,137人でした。つまり、申込者の約8割が実際に試験を受けています。

合格率は毎年ばらつきはありますが、およそ30~35%程度で推移しています。

合格率から考えると、試験勉強をしっかり行えば合格できそうなイメージがあります。

しかし、後述しますが、エネルギー管理士の試験には科目別合格制度があるため、実際に一回の試験で合格をしている人は実際には少ないです。

エネルギー管理士に似た難易度の資格としては、公害防止管理者(水質1種、大気1種)、施工管理技士1級、簿記2級、TOEIC730点などがあります。

エネルギー管理士に合格するための勉強法はこちらにまとめていますので、よろしければ参照ください。

どのような方が受験しているか

私が実際に受験した2020年の試験会場で回りを見渡してみた結果からどのような方が受験しているかをまとめます。

まず、年齢層で一番多かったのは。20代後半~30代前半の方々が多かったように思いました。

また、一部大学では、資格取得が推奨されているみたいで、大学生くらいの年代の受験者の方もいらっしゃいました。

次に、男女別でみると、男女比はおよそ半々でした。

以上のことから、受験者数の大半は、エネルギー管理士の設置が必要な会社で働いている人もしくはこれから就職したい人かと思われます。

エネルギー管理士が活躍できる場所

エネルギー管理士の有資格者が主に活躍できる場所は、エネルギーの使用量が法律に定められた量より大きい工場(エネルギー管理指定工場)です。

下記に、2017~2023 年のエネルギー管理指定工場の数をまとめたものを示します。

日本全国で、エネルギー管理指定工場は15,000箇所近くあることが分かります。

そのため、エネルギー管理者の有資格者が働くことができる場所は、日本全国にあることが分かります。

また、これから工場の自動化や機械化が進むことでエネルギー使用量が増えるため、エネルギー管理指定工場の数が増えることが予想されます。

さらに、エネルギー管理者の有資格者は、エネルギー使用の合理化の知識を持っていることが証明されているため、今後のニーズが失われることは少ないです。

一方で、エネルギー管理士の資格を持っているだけで、転職活動や社内昇進が有利になることは一般的に少ないため、別の資格の取得や実務経験をより積むことが必要になってきます。

エネルギー管理士試験の科目別合格制度について

エネルギー管理士試験には、科目別合格制度があります。

これは、過去2年間に合格している科目は受験が免除になる制度です。

試験合格には、各科目ごと3年間に1回合格すれば、資格を取得することができます。

2021年度~2023年度にエネルギー管理士の熱分野を受験することを例に、図にまとめます。


上記の表では、2023年度は、燃料と燃焼のみ受験し、合格すれば、エネルギー管理士の試験に合格できることを表しています。

仕事をしながらの受験になることが多い社会人では、この制度を有効的に利用することが合格のカギになってきます。

まとめ

今回は、エネルギー管理士の資格概要、資格人気度、資格取得難易度などについてまとめてきました。

1.エネルギー管理者の受験者数は、8,000~10,000人、合格率は30%前後で推移している。
2.エネルギー管理士の設置が義務付けられているエネルギー管理指定工場の数は15,000箇所程度ある。
3.エネルギー管理士はエネルギー使用の合理化のプロとして、今後もニーズが失われることは少ない。

皆様も、ぜひ一度、エネルギー管理士の資格取得を検討してみてはいかがでしょうか?