【資格取得者数は?難易度は?】公害防止管理者資格認定講習についてまとめます!

どうも、ともです。

公害防止管理者の資格取得方法で一番オーソドックスな方法として国家試験に合格することがあります。

国家試験に合格する以外の公害防止管理者の資格取得方法として、公害防止管理者認定講習の受講が該当します。

公害防止管理者の資格取得者のうち、近年、7割程度は国家試験に合格する方法で取得しています。

 
私も国家試験に合格する形で、公害防止管理者の資格を取得しました。

そのため、公害防止管理者認定講習を受ける方にとっては、

 
・公害防止管理者認定講習ってどんなことをするんだろう?
・公害防止管理者認定講習で資格取得するのは難しいの?

といった疑問に対する情報が少ないことも事実です。

そこで今回は、

1.公害防止管理者認定講習の概要を知りたい人
2.公害防止管理者認定講習の難易度について知りたい人

についてまとめていきます。

公害防止管理者とは

公害防止管理者とは、工場からの排水および排ガス等による、公害の発生を防止する公害防止組織の一員の位置づけです。

詳細は、別の記事にまとめていますので、こちらをご覧ください。

関連記事

どうも、ともです。 今回は、公害防止管理者の資格概要についてまとめていきたいと思います。 1.自己投資のために何か資格取得をしたいと思っている人2.公害防止管理者ってどんな資格か知りたい人 公害防止管理者とは 公害防止[…]

公害防止管理者の受験者数と合格率について

公害防止管理者の国家試験と認定講習による受験者数と合格率は下記の通りになっています。

【国家試験による資格取得】
・受験者数 7,707人
・合格率  36.7%
 ※2022年度のデータより抜粋

 

【認定講習による資格取得】(推定)
・受験者数 約3000人
・合格率  80.0%
 ※過去のデータより推定

各々の項目関して解説していきます。

公害防止管理者の国家試験による受験者数・合格者数・合格率について

受験者数、合格者数、合格率の推移に関して下記の表にまとめました。

公害防止管理者の受験者数は、年度によっても違いますが、20,000人から25,000人程度です。

ちなみに、2022年度の試験において申込者数は23,361人のため、申込を行った人のうち9割程度が実際に試験を受けに来ていることになります。

合格率は、年度によってばらつきはありますが、およそ25%程度で推移しています。

公害防止管理者の国家試験に関する詳細はこちらの記事にまとめていますので、よろしければ参照ください。

関連記事

どうも、ともです。 今回は、公害防止管理者(主に水質関連)の人気度と取得難易度についてまとめていきたいと思います。 1.自己研鑽のために何か資格取得をしたいと思っている人2.公害防止管理者の人気度と取得難易度について知りたい人 […]

公害防止管理者認定講習による受験者数・合格者数・合格率について

受験者数、合格者数、合格率の推移に関しては、データが公表されていないため、およその数字でまとめています。

公害防止管理者認定講習の受講者数は、年度によっても違いますが、2,500人から3,000人程度です。

ちなみに、公害防止管理者認定講習は最大受講可能人数が決まっています。

2022年度の場合は、最大受講可能人数はおよそ3500人でした。

次に、合格者数は年度によっても違いますが2000人前後と言われています。

そのため合格率は、年度によってばらつきはありますが、およそ70%前後で推移しています。

このため、合格率だけでいえば認定講習の方が国家試験より簡単に感じます。

しかし、認定講習を受講するための受講条件の要件が比較的厳しいため、一概に認定講習の方が資格を取得しやすいわけではありません。

認定講習の受講条件については、詳しくはこちらにまとめていますので、よろしければ参照ください。

関連記事

どうも、ともです。 公害防止管理者の資格取得を考えている方の中には、   ・実務経験による資格取得・保有資格による資格取得 ができるか気になるといった方も多いのではないでしょうか? 実務経験や保有資格に[…]

公害防止管理者認定講習について

ここからは実際に公害防止管理者認定講習を受講した人からヒアリングした内容をまとめていきます。

・公害防止管理者認定講習の内容
・公害防止管理者認定講習の修了検定について

では、各項目についてまとめていきます。

公害防止管理者認定講習の内容については、下記の通り解説していきます。

・公害防止管理者認定講習の開催地、開催日時、受講料
・公害防止管理者認定講習のスケジュール
・公害防止管理者認定講習の講義内容

公害防止管理者認定講習の開催地と日時

まず、公害防止管理者認定講習の開催方法は2通りあります。

公害防止管理者認定講習
・対面講習
・オンライン講習(E-ラーニング)

2つの開催方法についてまとめていきます。

対面講習
【開催場所】
 ・東京、大阪、高松の全国3会場
 ※開催地によって開催される受験区分が異なる

【開催日時】
 ・例年1月上旬~3月に連続2~4日間で開催(最終日に修了試験受験)
 ※受験区分によって異なる

公害防止管理者認定講習が開催される場所は限られていますので、開催地から離れている方は、会場近くのホテルに宿泊している方が多いとのことでした。

そのため、ホテル宿泊の場合受講料と合わせると、研修を受講するだけでも10万円近くの出費が予想されます。

下記に2022年度の開催地と開催地ごとの受験区分をまとめます。

大気関係および水質関係の一部区分は、3箇所ともに行われています。

一方で、ダイオキシン類関係に関しては、2022年は大阪でしか開催がありませんでした。

皆さんの住んでいる地域で、希望する資格区分の講習があるかどうかは注意して確認する必要があります。

オンライン講習(E-ラーニング)

【開催場所】
 ・全国各地
  (自身のパソコンで講習を受講)

【開催時期】
 第一回募集:例年10月上旬~12月上旬(受講期間は受講開始から42日間)
 第二回募集:例年1月上旬~1月下旬(受講期間は受講開始から28日間)

講習は指定の期間内に、既定の講義をすべて受講する形です。

1回目の募集と2回目の募集では、受講可能期間が異なります。

2022年度の場合は下記の通りです。

オンライン講習(E-ラーニング)第1回募集内容
オンライン講習(E-ラーニング)第2回募集内容

既定の講義をすべて受講し終えると、全国各地にあるCBT試験センターにて、修了試験を受験することができます。

対面講習と異なり、比較的自由なスケジュールで受講が可能です。

そのため、多くの方にとっては、オンライン講習による受講をおすすめします。

公害防止管理者認定講習の講義時間

次に、公害防止管理者認定講習の講義時間に関してです。

大気関係、一般粉じん関係、特定粉じん関係は下記の通りです。

公害防止管理者認定講習の時間割

水質関係、主任管理者は下記の通りです。

公害防止管理者認定講習の時間割

騒音・振動関係は下記の通りです。

公害防止管理者認定講習の時間割

ダイオキシン類関係は下記の通りです。

公害防止管理者認定講習の時間割

各受験区分ともに1日の講義時間の目安は、9時00分~18時00分頃となっています。

詳しいタイムテーブルは、年度と会場によって違うらしいので、受験票にある記載を確認ください。

公害防止管理者認定講習の受講料

各講習の受講料は下記の通りです。

公害防止管理者認定講習の受講料

区分によって、金額は大きく異なります。

一番安い一般粉じん関係と主任管理者の受験料は倍以上の価格差があります。

公害防止管理者認定講習の講義の内容

最後に、公害防止管理者認定講習の講義の内容は、新・公害防止の技術と法規(通称・電話帳)の解説がメインになります。

ただし、講義中には修了試験で出題されそうな問題という体で、ポイントを教えてくれることもあるそうです。

公害防止管理者の修了検定の過去問での対策が十分にできている人は、講義の内容をすんなり理解できるそうなので、事前に過去問集で対策をして臨む方がいいらしいです。

(講義期間中に過去問を解き続けて、修了試験に合格した人もいるそうです。)

公害防止管理者認定講習の修了検定について

過去問等で対策を行えば、修了試験の方が国家試験より簡単に解答できるそうです。

合格ラインに関しては、公表されていないので、正確な情報は分かりません。

過去に認定講習を受けた方の噂では、合格判定は下記の通りです。

・受験した科目の中で0点の科目がないこと
・受験した科目がすべて基準に達していること

そして、修了試験の結果はおよそ2か月後に郵送で通知されるとのことです。

まとめ

今回は、公害防止管理者認定講習の受験者数、合格率、研修内容などについてまとめてきました。

1.国家試験の合格率が30%に対して、認定講習の合格率は70%である。
  (ただし、認定講習の受験要件の実務経験の基準が厳しいため、一概に簡単とは言い切れない。)

2.認定講習の受講費用は20,000~60,000円であり、国家試験の受験料と比べて高い。
  (さらに認定講習の開催地が限定されており、宿泊が伴う場合、10万円近くの費用がかかる)

3.認定講習は2~4日間の講義と最終日にある修了試験があり、年に数回開催される。

皆様も、ぜひ一度、公害防止管理者の資格取得を検討してみてはいかがでしょうか?