【試験日は?取得費用は?】公害防止管理者の資格概要まとめ!【30代社会人】

どうも、ともです。

今回は、公害防止管理者の資格概要についてまとめていきたいと思います。

1.自己投資のために何か資格取得をしたいと思っている人
2.公害防止管理者ってどんな資格か知りたい人

公害防止管理者とは

公害防止管理者とは、工場からの排水および排ガス等による、公害の発生を防止する公害防止組織の一員の位置づけです。

公害防止組織の概要について、管轄団体である一般社団法人産業環境管理協会には、下記の通り記載があります。

法律が定める公害防止組織は、基本的には「一定規模以上の特定工場」と「その他の特定工場」に大別され、次の三つの職種で構成されます。

(1)公害防止統括者
工場の公害防止に関する業務を統括・管理する役割を担います。工場長等の職責にある方が適任で、資格は不要です。

(2)公害防止主任管理者
公害防止統括者を補佐し、公害防止管理者を指揮する役割を担います。部長又は課長の職責にある方が想定され、資格を必要とします。

(3)公害防止管理者
公害発生施設又は公害防止施設の運転、維持、管理、燃料、原材料の検査等を行う役割を担います。施設の直接の責任者の方が想定され、資格を必要とします。

引用元:一般社団法人産業環境管理協会資格制度の概要の概要より

つまり、公害防止管理者とは事業所等からの排水および排ガス等により、公害の発生を防止する実務者です。

公害防止管理者の概要が分かったところで、次からは公害防止管理者になるために必要な情報を下記の通りまとめていきます。

1.資格取得方法
2.申込方法
3.試験日
4.受験費用
5.試験科目について
 

では、次から、上記項目に関して、まとめていきます。

資格取得方法

公害防止管理者には、2つの資格取得方法があります。

1.国家試験による取得
2.資格認定講習による取得方法

以下で、2つの方法に関して、まとめていきます。

1.国家試験による取得

いわゆる、試験に合格することで、資格を取得する方法です。

試験を受けるための、受験資格等はなく、申込をすれば基本的に誰でも受験することができます。

試験に合格すると、公害防止管理者免状が送られてきます。

2.資格認定講習による取得方法

特定の技術資格やすでに公害防止実務の仕事を行っている人が、講習を修了することで資格を取得する方法です。

すでに、技術士の資格を持っている方や実務経験がある方は、認定講習を受けてその能力が認められた場合、国家試験に合格したのと同等とみなされ、資格を取得することができます。

こちらの場合も、能力の認定のために試験があるのですが、国家試験の内容と比べるとより実務的な内容になっています。

つまり、普段から実務を行っている人にとっては、比較的なじみのある問題が多いとされています。

そのため、技術資格を保有している場合や実務経験がある方は、こちらの方法で取得される方が多いです。

認定講習による資格の取得については、こちらにまとめていますので、参照いただければ幸いです

以降、本記事では、国家資格による取得のみに対象を絞って、情報をまとめていきます。

申込方法

申込方法は、下記の2つのやり方があります。

1.受験願書を提出する方法
2.インターネット申込

2つの方法がありますがインターネット環境がある方は、インターネット申込をオススメいたします。

以下で、2つの方法に関して、まとめていきます。

※2021年以降、受験願書提出による申込は中止になっています。

1.受験願書を提出する方法

言葉の通り、受験願書に自書で記入し、料金の支払い等を済ませたうえで、願書を提出する方法です。

まず、受験の願書(払い込み票)を手に入れる必要があります。

受験の手引きを入手する方法は、郵送での取り寄せもしくは配布機関まで直接取りに行く方法です。

毎年、7月上旬から受験の手引きの配布がはじまります。

受験の手引きの取り寄せの詳細は、下記の通りです。

1.配布機関で直接もらう場合

一般社団法人産業環境管理協会の試験センタ-及び各分室、経済産業局、都道府県庁、主要市役所の環境関係部署で入手できます。

2.郵送で入手する場合

上記配布機関に、下記の方法で郵送による取り寄せを行うことで入手ができます。

信用封筒として、角2号(A4サイズ)の封筒に、以下の必要事項を記入し、切手を貼り付けた封筒を作成してください。

返信先の郵便番号

返信先の住所(※勤務先の場合は部署名までご記入ください。)

返信先の宛名

返信用封筒に貼付の切手代

コロナウイルスの影響により、変更になっている箇所もあるかと思いますので、詳細は申込時にご確認ください。

自書の手間や、料金の払い込みの手間などが多いため、こちらの方法はあまりオススメできません。

2.インターネット申込

毎年、6月上旬に申込開始時期が、産業環境管理協会のHPで告知されます。

その後、7月上旬ごろにインターネット申込のページが開設されるので、示される手順に従って申し込みをします。

必要事項をインターネット上で申込を行った後、受験料の振り込みの案内があります。

その案内に従って受験料を振り込むと、申込が正式に完了します。

試験日

試験日は、毎年10月の上旬に行われます。

2023年の試験日は10月1日(日)に実施です

試験日程は、毎年6月上旬に発表されます。

詳細は、産業環境管理協会のHPより確認をお願いします。

受験費用

受験費用は、受験する試験区分によって、12,300円もしくは11,600円(非課税)です。
※2023年度の試験より受験料の値上げされています。

下記に、試験区分ごとの受験費用の一覧をまとめますので、よろしければ参照ください。

国家試験の受験費用としては、一般的な水準だと思います。

 
他の試験だと、平気で50,000円超えのものもあると思えば、比較的良心的な受験費用かと思います。

試験科目について

公害防止管理者には、13の試験区分があります。

試験区分ごとのの試験科目は、それぞれ下記の表のとおりです。

公害防止管理者の試験科目について

水質関係第1種を例にすると、

 
「公害総論」、「水質概論」、「汚水処理特論」、「水質有害物質特論」、「大規模水質概論」の5科目を受験する必要がある

ということです。

まとめ

今回は、公害防止管理者試験の受験資格、試験日、試験科目などについてまとめてきました。

1.公害防止管理者は、公害防止を行うための資格で、法律で設置が義務付けられている。
2.資格を取得する方法は、「国家試験に合格する方法」と「資格認定講習による取得方法」の2つある。
3.公害防止管理者には13の試験区分があり、試験区分ごとに受験科目は異なる。

皆様も、ぜひ一度、公害防止管理者の資格取得を検討してみてはいかがでしょうか?

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