【日常の疑問#1】まん延防止ってなぜひらがな?その理由を調べました!

どうも、ともです。

ニュースのテロップなどで見かける、「まん延」、「ねつ造」、「きのう」、「ことし」はなぜひらがなで表示されいるのか気になったので、調べてみました。

1.常用漢字表に載っていない漢字の使用を避けるため
2.2通り以上の漢字の読み方が想定されてるため

詳細な理由は、下記にまとめていきます。

1.常用漢字表に載っていない漢字の使用を避けるため

ニュースのテロップに使われる漢字は、原則、常用漢字表に載っている漢字が使われます。

つまり、常用漢字表に載っていない漢字はテロップ上では、ひらがなで表示する必要があります。

常用漢字については、三省堂編修所のHPに下記の記載がありますので、引用いたします。

中国で生まれた漢字は、大昔の書物でしか使われていないような字や現代の情報化社会の中でも日々生み出されている字まで、数万字あります。

それを私たちが公の場で好き勝手に使うと、世の中に難しい漢字があふれて、伝えたい情報がうまく伝わらなくなるおそれがあります。

そこで、一般社会においてよく使われている漢字を選定して、「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など」の公共性の高い場では、それらの漢字を「目安」として使うようにしようと国が定めているのが、「常用漢字表」です。

その常用漢字表が、じつに29年ぶりに改定され、平成22年11月30日に内閣より告示されました。

これによって、小学校から中学・高校までを通じて段階的に学習する漢字の数が1,945字から2,136字に増えることになりました。

この改定は、文字を手書きしていた時代と違い、パソコンや携帯電話など情報機器の普及によって多くの人が簡単に漢字変換ができるようになり、よく使われる漢字が増えたという、社会の変化を受けてのことです。

三省堂編修所 HP

国語辞典の言葉が、5年~10年に数回見直されることに対して、常用漢字の見直しは、あまり行われていません。

そのため、ニュース等でテロップを見た際に時代とあっていない漢字が使われていることがあるのかもしれません。

2.二通り以上の漢字の読み方が想定されてるため

ここまで読んでくると一つ疑問が沸いてくるかたもいるかと思います。

 
私たちがが日常的に使う、「きのう」、「ことし」は常用漢字表に載っていないの?

結論だけ言うと、

 
常用漢字表には、「昨日」、「今年」ははっきりと載っています。

 

では、なぜ、「きのう」、「ことし」はひらがなでテロップ表示されることが多いのか?

その理由は、「昨日」、「今年」が二通り以上の読み方があるからです。

「昨日」を例にあげると、「さくじつ」と「きのう」といった読み方があります。

これを、NHKのサイトでは、漢字をひらくと説明されています。

例えば、「お薦め」を「おすすめ」にひらくといったイメージです。

このルールは、NHKが独自に定めているため、他のマスメディアが従う必要は低いとされています。

しかし、他のマスメディアも慣例的に、NHKが定めたルールに従っているとされています。

まとめ

今回は、ニュースのテロップなどで見かける、「まん延」、「ねつ造」、「きのう」、「ことし」はなぜひらがなで表示されいるのか気になったので、調べた結果をまとめてきました。

1.常用漢字表に載っていない漢字の使用を避けるため
2.2通り以上の漢字の読み方が想定されてるため

調べる前は、日本にも海外の方が増えてきたから、分かりやすくひらがなにしてるのかと思っていました。

しかし、実際には、「常用漢字表に載っている。」、「読み間違いを防ぐ。」といった理由でした。

皆さんも、今後ニュースのテロップでひらがな表示されているのは上記のどちらの理由か考えながら見ると、
ニュースが少しおもしろくなるかもしれませんね。