【昆虫食】食糧危機から世界を救う!?メリットを調べてみました!

どうも、ともです。

食糧危機や環境問題に話について、専門家の話を聞く機会があり、食糧問題に興味がわいたので調べていました。

そこで、「昆虫食」なるキーワードを発見しました。

昆虫食からイメージできることとして、TV番組などでの罰ゲームで食べている姿がまず初めに浮かびました。

しかし、いろいろ調べていくうちに、すでにコオロギせんべいといった商品が発売されていることを知り、ますます昆虫食に興味が湧いてきました。

そこで、今回は昆虫食に関して調べた結果について紹介していこうと思います。

1.昆虫食のメリットがどのようなものか知りたい人
2.今後、昆虫を食べてみたいなと思っている人

実際に昆虫食の一つであるコオロギせんべいを食べた感想をまとめた記事は下記になります。

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昆虫食とは

昆虫食とは、文字通り昆虫を食べることです。

昆虫食というと、いわゆる「ゲテモノ」というイメージがありますが、近年では、世界的に注目されています。

日本では、縄文時代の遺跡などの調査から、縄文人が昆虫を食していたことが判明しています。

また、平安時代に記された日本現存最古の薬物辞典「本草和名(ほんぞうわみょう)」には、イナゴを食べていたと記述があることがわかっています。

さらに、大正時代まではハチ、カミキリムシ、カイコやイナゴなど50種類以上の昆虫が日常的に食べられていたという記録もあります。

現在の日本でも、一部の地域ではイナゴの佃煮などが生産、販売されており、また、昆虫自動販売機なるものが都内数カ所などに設置されています。

昆虫を食べている地域

昆虫食の概要を紹介したところで、今現在、昆虫食の文化がある地域を、日本国内と国外に分けて紹介していきます。

国内

現在、日本で昆虫食の文化がある地域を地図上に示してみました。

日本で日常的に昆虫食を食べている地域は、群馬県、長野県、岐阜県および宮崎県等の一部地域に限られています。

また、マッピングされていない都道府県においても、山間部などでは、昆虫食の文化がある地域も存在しています。

これらの昆虫食文化がある地域の他の共通点として、「平家の落ち人」の伝承が残っている地域とほぼ重なってきます。

「昆虫食」と「平家の落ち人」の伝書がある地域との共通点は、どちらも山間部であるということです。

日本では、昭和以前、タンパク質の摂取源は、魚がその大部分を占めていました。

しかし、山間部では、新鮮な魚を手に入れることが難しいため、魚の代替として昆虫を食べていたということです。

そのため、源氏からの討伐を恐れた平家の人たちの落ち人伝承がある地域と、昆虫食が行われている地域が重なっているのだと思われます。

また、これらの地域では昆虫食がソウルフードに近い位置づけとして存在しており、名産品としてお土産屋さんなどでも売られています。

海外

海外で、昆虫が食べられている地域を示したものが下記の画像です。

 Niall McCarthy, Edible Insects Are Coming To A Menu Near YouJul 5, 2018 より

上記の画像から、世界中の多くの地域で昆虫が食べられていることが分かるかと思います。

特に、赤道に近い地域ほど、昆虫を食べている地域が多いことが分かります。

食べられている昆虫

今、昆虫食として主に食べられている昆虫種目別の割合は下記の通りになります。

Edible Insects – Future prospects for food and feed security,P10より

これらの割合は、地域や大陸ごとで大きく変わります。

たとえば、中央アフリカ共和国ではおよそ96種の昆虫が食べられています。

それらの昆虫種目別の割合は、バッタ目が最も消費されており(40%)、毛虫・芋虫類(36%)、シロアリ目(10%)、甲虫類(6%)、そしてセミ類(8パーセント)と続きます。

つまり、上記の全世界の昆虫種ごとの割合と異なることが分かります。

つまり、今後の人口の増加率などよって、昆虫食として主に食べられている昆虫種目別の割合は大きく変わる可能性があります。

昆虫食のメリット

日本のみならず、世界の多くの地域で食べられている昆虫食のメリットは下記の通りになります。

昆虫食のメリット
1.タンパク質が豊富に含まれている
2.生産のためのエネルギーが少ない
3.食糧危機対策に適している

次から、各項目に関して、昆虫食の代表例であるコオロギとその他の家畜と比較しながら、詳細をまとめていきます。

タンパク質が豊富に含まれている

昆虫食の主な役割として、牛・豚・鶏などの家畜類の代わりにタンパク質を摂取できるかということが大事になってきます。

下記に、コオロギと牛・豚・鶏の100あたりのタンパク質の含有量の比較を示します。

昆虫食の代表のこおろぎは、牛・豚・鶏の3倍程度タンパク質が含まれていることが分かります。

つまり、タンパク質の摂取源の代替として十分といえるどころか、むしろ摂取効率が高まるということです。

また、こおろぎに関しては、最近健康に敏感な方に注目されている「腸活」にも、非常にいい影響があるという可能性が高いという研究も報告されています。

生産のためのエネルギーが少ない

昆虫は、タンパク質を1kg生産するために必要なエサや水の量が牛・豚・鶏と比較して少なくて済みます。

また、温室効果ガスの排出量が少なくなるというメリットもあります。

こおろぎと牛・豚・鶏の上記の項目を比較したグラフが下記になります。

このように、生産に必要なエネルギーが少なくて済むということは、食糧問題に悩むより多くの人に食べ物を行きわたらせることができるということです。

食糧危機対策に適している

食糧危機対策に適している理由は下記の通りです。

食糧危機対策に適している理由
1.成長のスピードが速い
2.飼育に必要なスペースが比較的小さい
3.雑食であるため、エサの供給が容易

皆さんもイメージできると思いますが、昆虫のほうが牛・豚・鶏と比べて成長のスピードが速いということがあります。

つまり、食料として必要な量をすぐに生産することができるということです。

また、家庭で昆虫を飼育している方もいるかと思いますが、一般的に、昆虫のほうが牛・豚・鶏と比較して、飼育に必要なスペースが小さくて済みます。

さらに、昆虫の多くは、雑食であるため、飼育に必要なエサの供給の問題も比較的簡単にクリアすることができます。

まとめ

今回は、昆虫食の歴史、昆虫を食べられている地域、昆虫食のメリットに関してまとめてきました。

1.日本では、縄文時代から大正時代まで、昆虫は多く食べられてきていた。(平安時代の古文書にも記録がある)
2.日本では、主に山間部で多く食べられており、世界では特に赤道に近い地域で多く食べられている。
3.昆虫食は牛・豚・鶏と比較して、タンパク質が豊富であり、栄養摂取源として優れている。
4.昆虫食は牛・豚・鶏と比較して、生産のためのエネルギーが少ない、食糧危機に適しているというメリットがある。

皆さんも、今注目の「昆虫食」一度試してみてはいかがでしょうか?