漫画でお金の勉強をしよう!お金持ちが全員知ってる知識を学べる!【インベスターZ】

どうも、ともです。今回は投資の漫画で簡単に勉強ができる、インベスターZについてまとめていきたいと思います。

1.お金の正体はそもそもなに?
2.お金儲け=悪いことなの?
3.お金を貯めるにはどうすればいいの?

インベスターZとは

インベスターZというマンガを聞いたことはありますか?

このインベスターZは、投資をメインテーマとした漫画です。

主人公は投資未経験の中学生1年生であり、投資をこれから行う方にとって、投資やお金の概念や歴史について、分かりやすくまとめられています。
(投資のテクニック等はあまりまとめられていまえせんので、ご注意ください)

著者は、ドラゴン桜やマネーの拳で有名な三田紀房氏です。

インベスターZのあらすじ

インベスターZのあらすじは、下記の通りです。

創立130年の超進学校・道塾学園に、トップで合格した財前孝史。入学式当日に、財前に明かされた学園の秘密。各学年成績トップ6人のみが参加する「投資部」が存在するのだ。彼らの使命は3000億を運用し、8%以上の利回りを生み出すこと。それゆえ日本最高水準の教育設備を誇る道塾学園は学費が無料だった。

北海道札幌市にある道塾学園は、全国屈指の学業成績を誇る私立の男子中高一貫校。炭鉱開発や漁業によって財を成した豪商・藤田金七により創設された。彼の方針により、開校以来生徒やその家族には授業料などの金銭的負担を一切かけないことになっている。

入学試験満点の成績で道塾に入学した財前孝史は、始業初日の放課後に野球部の活動に加わろうとしていたところ、ちょうど野球部まで案内するという先輩に出会う。しかし、行先は校内図書館奥の扉からさらに先にある地下室であった。そこでマージャンをして遊んでいた数人の生徒は、自分たちは学校の運営資金を稼ぎ出す「投資部」であると名乗る。 財前は、得体の知れない投資部という存在に疑念を抱きながらも、マージャンで遊べるのならということで活動に参加することにする。

参照:三田紀房公式サイトより

中高一貫の学校の地下組織である投資部を舞台に、投資部とそれにまつわる人々との交流の中で、「お金」、「投資」について、分かりやすく理解することができます。
この漫画を読んで、学べることを次にまとめていきます。

インベスターZで学べる事

インベスターZで、私がためになったと感じることを下記にまとめます。

1.お金は時間の概念を変えた道具
2.お金儲け=悪ではない
3.お金を貯めるには、常識を疑え

1.お金は時間と信用の概念を変えた道具

お金ができる前は、物々交換が、取引の基本でした。

その交換対象の多くは、木の実や魚などの食料品とほしいものを交換するという仕組みが多かったと言われています。

つまり、現代でいうお金儲けが、「木の実の採取」や「魚の漁」だったというわけです。

この物々交換の問題点は、木の実や魚は長期保有ができないということです。

当たり前ですが、木の実や魚は食べられるから価値があります。

つまり、今はほしいものがないから、木の実や魚を保管しておいて、ほしいものができたら交換をしようということができなかったというわけです。

狭いコミュニティで、物々交換を行っているうちはあまり問題になりませんが、コミュニティが広がってくると、保管できないということが大きな問題になってきました。

そこで人類はお金を発明し、価値を保管できない問題を解決しようとしました。

このことについて、インベスターZでは、古代ギリシャからローマの例を挙げて紹介されています。

人類がお金としてのコインを本格的に使い始めたのは紀元前600年前後、ギリシャのアテナイからです。

中でも国際的に、コインが流通した理由は、発行元のアテナイがコイン品質を保証したことによるものでした。

当時のコイン銀貨であり、銀が含まれているためコイン自体に価値がありました。

しかし、銀貨をぱっと見ただけでは銀の純度を判断すること困難です。

そこでアテナイは発行したコインに「フクロウ」の刻印を押し、「このコインは純銀で4グラムの重さがある」という証明をしました。

これによって、市民は安心して取引するようになったのです。

この仕組みは、アテナイが衰退した後、古代ローマ帝国にも引き継がれました。

しかし、ローマはコインを過度に発行したため、コインが不足する事態に陥りました。

そこで彼らが考えた対策とは、コインの銀の純度を下げることでした。

当初は、銀の純度が98%であったものが、最終的には、2%まで低下しました。

こうして、コインには銀としての価値はなくなりましたが、刻印が代わって価値を持つようになりました。

この話を、インベスターZでは、下記の言葉でまとめています。

「こうして社会は存在しない価値を信用する時代に突入する。人類は架空の富を築く歴史の幕を開けてしまった」

引用元:インベスターZ 第1巻credit.5

お金は価値を保つために生まれ、当初は、銀という実物の価値を信用していた。

その後、人類は銀という実物の価値ではなく、刻印という架空の価値を信用するようになったということです。

2.お金儲け=悪ではない

日本人には、お金儲けはあまりいいイメージを持たないひとも多くいるかと思います。

また、自分がいくら稼ぐ能力を持っていて、実際にいくら稼いでいるのかについて話している人を見ると、嘲笑の対象になることもあります。

一方で、日本人はお金儲けの仕組みを作って、世界の中でも金融業が発達していた時期もあったと言われています。

例えば、古来の「墾田永年私財法」は、国がお金儲けの仕組みを整備した法律です。

現在でいうと、NISA制度やiDeco制度と言い換えることができると思います。

また、武士の世の中になってからも、日野富子が高利貸しを行って、お金儲けを行っていたという事実もあります。

では、いったいいつから、お金儲け=悪のようなイメージを日本人が持つようになったのでしょうか?

インベスターZでは、その答えは江戸幕府を開いた徳川家康が、そのようなイメージを植え付けるように、いろいろ仕組みを整えたとしています。

徳川家康は本能寺の変の際に国を貧乏にするのが、一番統治をしやすいと考えるようになったとしています。

その理由は、お金を得たいという思いがあると、権力者を倒そうという動きを行う可能性が高くなるという考えからです。

本能寺の変が発生したせいで、徳川家康は恩賞目当ての落ち武者狩りから逃れるために、「神君伊賀超え」と呼ばれる逃避行を余儀なくされます。

このとき徳川家康は、お金を得たいという思いがなければ、落ち武者狩りを行わないし、そもそも落ち武者狩りを行うための武器も購入できないという考えに至りました。


この考えを実施させために農民や町人には質素倹約が美徳であり、お金を扱う商人は強欲で汚れた金にまみれた身分の一番低い賤しいものだという価値観を植え付けました。

その教えは、脈々現代の私たちにも受け継がれています。

3.お金を貯めるには、常識を疑え

最近は、住宅は負債であり、保険も無駄なものが多いという論調が高まっています。

しかし、日本人には、住宅ローンを組んでまで家を建て、「一国一城の主」になりたいという価値観を持っているひとが多いと思います。

インベスターZの中で、「住宅ローン」に関して、以下のようなエピソードがあります。

戦前までほ家を借りる人がほとんどで、じつは都市部の住人の約7割が借家住まいでした。

夏目漱石や森鴎外など社会的地位の高い人でも借家に住んでいました。

そもそも江戸時代まで、土地の所有は認められていなかったため、土地を買って家を建てるという発想に庶民は至らりませんでした。

しかし、第二次世界大戦で焼け野原になった東京などの都市部では、生活基盤である住宅の再建を行う必要がありました。

戦前は、借家業を営む人たちが住宅を整備し、ビジネスを行っていました。

しかし、戦後のインフレや税率の上昇により、ビジネスが行えなくなっていました。

そのため、住宅の再建には別の方法が必要になりました。

そこで、阪急阪神東宝グループの創設者である小林一三氏は、以下のようなビジネスモデルを考えました。

山林を開発し、鉄道を敷設し、その終着点には、デパートや娯楽施設を建てる。

その間に、駅を作り、宅地造成を行い、庶民に住宅を分譲します。

しかし、庶民に住宅を買うまとまったお金はないので、住宅ローンを組ませようというものです。

このビジネスモデルは、国家も協力し、他の電鉄会社も真似をしたため、急速に広がることとなりました。

この過程で、「一国一城の主」になりたいという宣伝文句を、さも従来からの価値観かのように刷り込まれてしまいました。

つまり、当たり前の常識と思っている価値観も誰かの刷り込みや、プロパガンダに踊らされているだけの可能性もあり、モノの価値を適切に判断することが重要であるということです。

インベスターZを読んでみたいと思った方

最後に、インベスターZを実際に読んでみたい方に実際に私が読んだ方法等をまとめていきます。

インベスターZを全巻読むための時間

私が、全21巻を読むのにかかった時間は12時間程度です。

休日に読もうと考え、全巻購入して準備していました。土曜日と日曜日の昼食後から夕食までに時間で読むことができました。

インベスターZの購入先

私は、ECサイトで実物を購入しましたが、電子書籍もあるみたいですので、手軽に読んでみたい方はそちらがおすすめです。

みなさんの、お金の勉強の役にすこしでも役に立てばと思います。